2011年7月16日土曜日

ではの神

僕は昔、某ゲーム雑誌の編集をしていたんですが、その時に良く「ではの神」に会いました。

曰く「海外では・・・」「欧米では・・・」「アジアでは・・・」

いろいろ情報をいただけるのはありがたいんですが、それがホントかどうか、東京にいても検証のしようがないんですよね。でもって、みんな微妙に食い違っていたりするw

そりゃ食い違うんですよ。だってみんなポジショントークなんですから。

というより、すべての言説は多かれ少なかれ、ポジショントークなんです。どれだけ客観的な立場を取ろうとしても、その人の立場や価値観からは離れられない。あるゲームを遊んで「おもしろかった」という人もいれば「つまらなかった」という人もいる。それはそれでいいんです。だから「誰がどんな立場で発言したのか」という記名が必要なんですよね。

ところが、なかなか会社の机に縛られていては、周囲の状況がわからない。それで僕も実際はどうなのか、自分の目で知りたくて、フリーランスになりました。がんばって海外取材に行きました。そうすると、いままでわからなかったことが見えてくる。今まで聞いた話の中で、正しかったこともあったし、間違っていたこともありました。

・・・とまあ、こんな経験がSIG-Glocalization設立の個人的な動機付けになっています。一部の人だけにポジショントークと、そのうまみを独占させておかないで、みんなでいろいろポジショントークを言い合おうと。そうしたら多用な意見が集まって、より状況が俯瞰的に見えてきますよね。ま、僕の意見も多分にバイアスが入ってますのでw そんなもんですよ実際。

実際にSIGという場を作ることで、それまでとは比較にならないくらい多数の方々と知り合いになったり、いろんな話をセミナーや飲み会という場で共有させて頂けるようになりました。たいへんありがたいことです。

0 件のコメント:

コメントを投稿